Purviewのメール保護「暗号化のみ」と「転送不可」の違い¶
最終確認: 2026-10-28 Purviewの全体像に戻る
30秒で復習¶
- 暗号化のみ:受信者は認証が必要。中身は暗号化されるが、受信者は転送・印刷・コピーができる。
- 転送不可:受信者は認証が必要。受信者は転送・印刷・コピーができない。
- どちらも Outlook のメール保護オプション(Microsoft Purview Message Encryption)。「暗号化」「転送不可」という名前の秘密度ラベルが必ずあるわけではない。
- 既定の秘密度ラベルの中には、これらの保護を使う設定例がある。ただし、ラベルが見える・使える・ライセンス上使ってよいは別々に確かめる。
- Business Standard では、Azure Information Protection Plan 1 を追加すると Message Encryption を使える(Microsoft の FAQ)。
- 覚え方:「暗号化のみ=封筒に鍵、転送不可=封筒に鍵+持ち出し禁止」
こんな場面で出会う¶
- Outlook でメールを作るとき「暗号化」「転送不可」を選べる
- 社外から「暗号化されたメールが開けない」と問い合わせが来る
用語の正式名称と読み方¶
| 用語 | 読み方・正式名称 | 意味 |
|---|---|---|
| OME | Office Message Encryption(現在の名前は Microsoft Purview Message Encryption) | Microsoft 365 のメールを暗号化して送る仕組み |
| 暗号化のみ | Encrypt-Only | 暗号化するが、受信者の転送・印刷・コピーは止めない保護 |
| 転送不可 | Do Not Forward | 受信者の転送・印刷・コピーを止める保護 |
| 使用権限 | usage rights | 閲覧・編集・印刷・転送など、受信者に許す操作の一覧 |
| AIP P1 | Azure Information Protection Plan 1 | 暗号化などの情報保護を使うための追加ライセンス |
質問:「暗号化のみ」と「転送不可」は何が違う?¶
答え: どちらも受信者の認証が必要で、中身は暗号化される。違いは、受け取った人が転送・印刷・コピーできるか。
| 観点 | 暗号化のみ | 転送不可 |
|---|---|---|
| 受信者の認証 | 必要 | 必要 |
| 転送・印刷・コピー | できる | できない |
| 向いている場面 | 社外の担当者に安全に送りたい(社内で回覧される前提) | その人だけに読んでほしい(人事・契約の機微な内容) |
| 権限の決まり方 | 固定の保護 | 元のメールの宛先をもとに、動的に権限が決まる |
質問:秘密度ラベルとの関係は?¶
答え: Microsoft が用意する既定の秘密度ラベルには、これらの保護を使う設定例がある。ラベルを付ければ、毎回オプションを選ばなくても同じ保護がかかる。
| 既定構成のラベル | Outlook での保護設定 |
|---|---|
| Confidential / Trusted People | 暗号化のみ(Encrypt-Only) |
| Highly Confidential / Specific People | 転送不可(Do Not Forward) |
- 既定のラベルが作られるか・公開されるかは、ライセンスやテナントの状態で変わる。画面にラベルが見えること、実際に使えること、利用権があることは分けて確認する。
質問:Business Standard で使える?¶
答え: Microsoft の FAQ では、Business Standard に Azure Information Protection Plan 1 を追加すると、Microsoft Purview Message Encryption を使えると説明している。
- 送信者ごとにライセンスを割り当てる → テナントで有効になっているか確認 → Outlook に表示されるか、実際に送って受信側でどう見えるかを確かめる。
具体例¶
| 場面 | どうする |
|---|---|
| 社外の取引先に見積もりを安全に送りたい | 暗号化のみ。相手の社内で転送されても読める |
| 人事評価や契約の条件を、本人だけに送りたい | 転送不可 |
| 社外の人が「開けない」と言う | Microsoft アカウントか、ワンタイムパスコードでの本人確認が必要なことを案内 |
関連メモ¶
確認したいこと¶
- 自社のプランで Message Encryption を使えるか(追加ライセンスが必要か)
- 既定の秘密度ラベルは作られているか、公開されているか
- 社外の相手が暗号化メールを開くときの手順を、案内できるようにしているか