Microsoft Purviewとは?データを守り・管理する製品群の全体像¶
最終確認: 2026-10-28
30秒で復習¶
- Microsoft Purview(パービュー)=組織のデータを、見つけて理解し、守り、規則どおりに管理するための製品群。 Microsoft 365 のメール・ファイル・Teams などが主な対象。
- 公式の大分類は3つ:データセキュリティ(守る)・データガバナンス(所在と意味を把握する)・データコンプライアンス(調べる・残す・規則に合わせる)。
- 中心になる部品は秘密度ラベル。「社外秘」などの印を付けると、暗号化・DLP・Copilot の制御などいくつもの機能で共有される。
- Copilot(AI)時代の守りが大きなテーマ:AI が社内のデータを読むので、共有しすぎを見つけて直し、ラベルと DLP でAI に使わせないようにする(DSPM for AI)。
- 操作は Microsoft Purview ポータル(purview.microsoft.com)にまとまっている。見える機能は、権限とライセンスで変わる。
- 覚え方:「把握する → 分類して守る → 調べて残す」。共通の鍵は秘密度ラベル」
こんな場面で出会う¶
- Microsoft 365 の管理画面で「Purview」の項目が多すぎて、どれを使えばいいか迷う
- 「Copilot を入れる前に、見せてはいけない資料を守って」と言われる
- 「機密情報の持ち出し対策をしたい」「メールの保管期間を決めたい」と相談される
用語の正式名称と読み方¶
| 用語 | 読み方・正式名称 | 意味 |
|---|---|---|
| Purview | パービュー、Microsoft Purview | データのセキュリティ・ガバナンス・コンプライアンスの製品群 |
| 秘密度ラベル | Sensitivity Label | ファイルやメールに付ける「社外秘」などの印。暗号化や利用制限と結び付けられる |
| DLP | Data Loss Prevention | 機密情報が意図せず外へ出るのを検知・ブロックする仕組み |
| SIT | Sensitive Information Type | マイナンバー・カード番号など、機密情報を見分けるためのパターン |
| DSPM | Data Security Posture Management | 機密データの所在と、守りの状態(共有しすぎなど)を見える化して直す仕組み |
| インサイダーリスク管理 | Insider Risk Management | 退職予定者の大量ダウンロードなど、内部の危ない動きを見つける機能 |
| Data Map | データマップ | 社内外のデータの所在を調べ、メタデータを集める機能 |
| Unified Catalog | ユニファイドカタログ | データを探し、業務上の意味・責任者・品質を管理するカタログ |
| eDiscovery | 電子情報開示 | 調査や訴訟のために、メールや文書を探して保全・出力する機能 |
質問:Purview にはどんな機能がある?¶
答え: 公式の3つの大分類で整理すると覚えやすい。大分類の名前と機能の名前を混ぜないのがコツ(例:DLP は「データセキュリティ」の機能、監査は「データコンプライアンス」の機能)。
| 大分類 | ひとことで | 主な機能 |
|---|---|---|
| データセキュリティ | 機密情報を守り、漏えいを防ぐ | 情報保護(秘密度ラベル)、DLP、インサイダーリスク管理、情報バリア、DSPM |
| データガバナンス | データの所在と意味を把握する | Data Map、Unified Catalog |
| データコンプライアンス | 操作を調べ、残し、規則に合わせる | 監査、eDiscovery、データライフサイクル管理、レコード管理、コミュニケーションコンプライアンス、コンプライアンスマネージャー |
| やりたいこと | 主に使う機能 |
|---|---|
| ファイルやメールに「社外秘」などの分類を付ける | 情報保護・秘密度ラベル |
| 個人情報を含むファイルの外部共有を止める | DLP |
| 機密データがどこにあり、共有しすぎていないか知る | DSPM |
| 退職予定者の持ち出しに気づく | インサイダーリスク管理 |
| 誰が何をしたか調べる | 監査(→eDiscovery と監査) |
| 調査対象のメールやファイルを探して集める | eDiscovery |
| 文書を何年残すか、いつ消すか決める | データライフサイクル管理・レコード管理 |
| データ資産の所在や意味を把握する | Data Map・Unified Catalog(→データガバナンスと Purview) |
質問:Copilot(AI)とはどう関係する?¶
答え: Microsoft 365 Copilot は、その人が見られるデータを読んで答える。だから「本来見せたくないのに、権限が広すぎて見えてしまう」データがあると、AI がそれを要約して広めてしまう。Purview は、その見つける・止める・記録するを受け持つ。
| 段階 | Purview でできること |
|---|---|
| 見つける | DSPM for AI で、AI の利用状況と、共有しすぎのファイル(SharePoint・OneDrive)を洗い出す |
| 止める | DLP(Copilot の場所):特定の秘密度ラベルが付いたファイル・メールを、Copilot が回答に使わないようにする。機密情報(SIT)を含む質問には回答しない・Web 検索に使わない |
| 記録する | Copilot への質問と回答は監査ログに残る。調査や eDiscovery の対象にもできる |
- DLP の設定は反映までに最大4時間ほどかかる。まずシミュレーション(テスト)モードで誤検知を確かめてから有効にする。
- AI を狙った攻撃(プロンプトインジェクション)については→AI を使ったサイバー攻撃
質問:どこで操作する? ライセンスは?¶
答え: Microsoft Purview ポータル(purview.microsoft.com)に各機能がまとまっている。ただし、画面に見えること・実際に使えること・ライセンス上の利用権があることは別物なので、機能ごとに確かめる。
- 使える機能は、Microsoft 365 のプラン(Business Standard・Business Premium・E3・E5 など)と、追加ライセンスで変わる。
- 迷ったら、Microsoft Learn の「Microsoft Purview サービスの説明」で、機能ごとのライセンス要件を見る。
関連メモ¶
- Purviewのメール保護:暗号化のみ・転送不可
- eDiscoveryとは? 監査との違い
- データガバナンスとPurviewの関係
- DLPとは? SASEとPurviewの使い分け
- AIを使ったサイバー攻撃とは?
確認したいこと¶
- SharePoint 上の規程・手順書を、どの秘密度ラベル(機密区分)に分けるか
- Copilot を使う前に、共有しすぎのサイト・ファイルを洗い出したか
- 外部共有やメール送信で、どんな情報漏えいを防ぎたいか
- 自社のプランで使いたい機能について、ライセンス要件を確認したか